映画「台風家族」を観てきて…ストーリーと感想(若干のネタバレあり)

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台風家族 草なぎ剛主演の「台風家族」を観に行きました。

出演者である新井浩文氏の事件により公開が延期となった本作は、多くのファンの熱意により2019年9月6日から三週間の期間限定で公開が決まりました。

ストーリー

ある日、草なぎ剛氏演じる鈴木一徹の両親が銀行強盗を企て2,000万円を強奪した末に姿をくらます。

それから10年後、台風が近づくある日、未だ行方不明のままの両親の葬儀を形式上行うこととした長男一徹をはじめとする4人兄弟。両親の遺産相続の為の話し合いが始まる。

集まった兄弟皆が本音でぶつかり合うが、兄弟4人共の発言や行動がそろいもそろってクズだった。その中でも飛びぬけてクズな発言を連発するのが長男一徹。お金に汚く、兄弟の取り分さへ少しでも自分の方に多く来るように画策する。

それどころか、一徹の子供であるユズキが壊れた扇風機をなおす為、指を入れて動かそうとすると、扇風機まで蹴とばして壊してしまう始末。

兄弟全員が言い争いをし、子供の頃からの不満を爆発させて、本音をぶつけ合っていく。

すると、だんだんと両親の銀行強盗の理由がわかってくるという話。

映画の前半は本当にゲスでクズな草なぎ剛氏演じる長男一徹の怪演ともいえる演技が目を行くヒューマンストーリー。

しかし、物語が進むにつれて、一徹のゲスでお金に汚い行動に隠されな真実や、両親の銀行強盗の理由などが明らかになる。

感想

老老介護という現代の社会問題にもスポットを当てた本作は、観終わった後、少しの切なさとほっこりとした優しさを残してくれる作品でした。

映画の前半は観ているこちらが呆れを通り越して清々しくなるほどのゲスっぷり。台風家族という作品名そのままという感じ。

しかし、台風のように目まぐるしく解ってくる真実と、それに合わせてどんどん変わる家族の関係に、何をすることも忘れて作品にのめり込んでしまいました。

映画最後のユズキの笑顔が心に残る、本当にいい作品でした。

作品情報

作品名:台風家族

出演者:草なぎ剛 MEGUMI 中村倫也 尾野真千子 他

制作年:2018年

時間:108分

公開日:2019年9月6日

監督:市井昌秀

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